一般的に、ウィスキーは原料と産地で分類されることが多い。あえてウィスキーと言わないことも多いが、スコッチやバーボンなどもウィスキーの一種である。スコッチは定められた製法と生産地(スコットランド)で製造されたウィスキーである。また、バーボンはトウモロコシが半分以上(正確には51%以上80%未満)含まれていて、基本、アメリカのケンタッキーのウィスキー。しかし、ケンタッキーでなくても、バーボンを名乗ることは出来るので厳密ではない。バーボンの一種であるテネシーウィスキーなどはテネシー産である必要があるため、ブランドの側面が強いところがある。
が代表的な産地のウィスキーとなる。
歴史的に見るとアイリッシュがウィスキーの起源である。その後スコットランドで、木製の樽による長期熟成方法が確立されスコッチとなった。
スコットランドのウィスキー、すなわちスコッチには、主要な産地として、以下の6つの地域が有名である。
ハイランド、ローランドは位置的には、それぞれスコットランドの北部、南部を指している。ハイランドにはスコットランドの蒸溜所の大半が集まっている。
スペイサイドはハイランドの中に位置するが、さらに最もスコッチ蒸溜所が密集している地域を特別に分けて呼ぶ。特に古い蒸溜所が多数あり、伝統的なスコッチが製造されている。
アイラ島はスコットランドの西部にある島で、8つの蒸溜所が存在する。アイラ島のウィスキーの特徴は、ピート香と塩気と言われている。しっかり、ほぼ例外なくピートでしっかり燻すため、スモーキーなウィスキーとなる。
アイランズはグレートブリテン島とアイラ島以外の島のこと。
キャンベルタウンは、ハイランドの西側にある町。昔は蒸溜が盛んであったが、アメリカの禁酒法の影響で衰退している。
18世紀にカナダとアメリカでもウィスキーが作られるようになった。これらはカナディアンウィスキーやアメリカンウィスキーなどと呼ばれる。
日本では1923年、サントリー創業者の鳥井信治郎が建造した京都郊外の山崎蒸溜所が出発点です。歴史的にはまだまだ浅い日本のウィスキーであるが、世界的にもその地位は確立されている。