このエントリーをはてなブックマークに追加

樽の材質と樽の熟成歴はウィスキーの香りや風味を特徴付ける重要なファクターになる。 特にバニラのような香味、チョコレートのような香味といった要素は樽の影響を受けたものである。

主にスパニッシュオークやホワイトオークなどのオーク材が用いられる。ただし、新しい木の樽は木香が強くなりすぎるため、モルト本来の香りが失われる。ケンタッキーのバーボン以外は基本的に中古の樽が利用される。ケンタッキーではウィスキーの熟成に新木を使うという法律があるらしい。

バーボン以外のウィスキーでは1度バーボンの熟成に使われたものが輸出され利用されることが多い。バーボンの熟成に使用された後、スコッチなどで最初の熟成に用いられるのがファーストフィル、次がサードフィル、セカンドフィルとなり、木香が薄まって行く。

ウィスキーの特徴を付けるために、バーボンやワイン、シェリーの樽をウィスキー樽に再利用して熟成に使用される。

  • ホワイトオーク

材が白色に近いため、ホワイトオークと呼ばれる。辺材は淡黄白色、心材は淡黄褐色である。ほとんどが北米産。バニラの香味が特徴的なウィスキーとなる。バーボンの熟成に使用された後にウィスキー用途に使用されることが多い。

  • スパニッシュオーク

もともとはシェリーやワイン用の樽材であった。中古の樽がウィスキー用としてヨーロッパで使われ始めた。チョコレートを連想させる香りを纏う。濃いめの褐色が特徴的なウィスキーとなる。

  • コモンオーク

ヨーロッパナラとも言う。ヨーロッパの広範囲で生息する。こちらも主な用途はワイン樽である。




記事一覧へ